JR北海道労組は革マル派と関係があるのか。

鎌田:ありません。

もう一度聞きたい。革マル派との関係は。

鎌田:一切ありません(筆者注:JR北海道労組の上部組織であるJR総連について警察庁は、「革マル派活動家が影響力を行使し得る立場に相当浸透している」としている。JR北海道労組に関しては、「革マル派との関係について鋭意解明に努めている。解明状況は、警察活動に支障を及ぼす恐れがあり、明かせない」とする)。

平和的にやるだけじゃダメだというのは、どういう意味なのか。

鎌田:ちゃんと組合員としての自覚を持ってくださいということです。

それは営業中の駅に押しかけることなのか。

鎌田:そういうことじゃないんですけどね。

それは、間違った解釈をしている一部の組合員が暴走しているということか。

鎌田:いや、そういうことでもないですよ(筆者注:結局どのような方針なのかは、判然としなかった)。

別の組合の結婚式もNG!

所属組合が違う社員の結婚式への出席も禁じている。

鎌田:それが安全を阻害しているんじゃないか、ということを聞きたいのか。

例えば、営業中の駅にJR北海道労組の方々が、「所属組合の違う社員の結婚式に出ただろう」と突然押しかけるということが実際起こっている(筆者注:他労組の社員と交流すれば「組織破壊者」とみなされ、仲間から突き上げられることがある)。

鎌田:一部で起きていますね。

JR北海道労組の組合員は、どうしてそういうことをしているのか。

鎌田:それは主義主張があるからじゃないですか。

米国も関与、利用した930事件について、こんな風にニュートラルに、虐殺の構造と心理に迫りながらエンタメ性の強いドキュメンタリー作品を作った米国のジャーナリズムの実力を見ると、日本のジャーナリズムになぜこういう取材ができないかと思う。虐殺のおぞましさへの吐き気を覚えながらも、虐殺者はなぜ虐殺者となったか、断罪ではなく、その背景と真理をとき明かそうとすることが、未来に起きるかもしれない虐殺を防ぐ有効な手立てだというのに。

 日本が過去の敗戦の歴史を心理的にきちんと清算できずに、いまだ敗者ポジションに甘んじ続ける状況にあるのは、日本のジャーナリズムの未熟さだといわれても仕方ないのか、という感想も持ったのも付け加えておく。

中国の知り合いの元愛国反日青年が「アクト・オブ・キリング」を観たというので、感想を聞いてみたのだが、最初の感想は「南京大虐殺に匹敵する大虐殺事件」だった。だが、スハルトけしからん、米国けしからんという話から途中で、インドネシア独立前の旧日本軍の蛮行、最後に南京事件の糾弾、それを認めない安倍政権批判へと話が変わっていく。
つまり、中国にとって「虐殺」とは規模の問題でも人道・人権の問題でもなく、政治・外交宣伝のカードである。そもそも「中国人を殺害した」という一点について考えれば、その規模において毛沢東の右に出る者はない。

朴槿恵大統領は改めてプルトニウム再処理などの権利――つまり核武装のオプションを渡せとも要求するでしょう。でも、オバマ大統領は「核なき世界」でノーベル平和賞をもらった人です。簡単に「ああ、いいよ」とは言えません。

 となると朴槿恵大統領は、北の核開発を阻止してくれなかったし、今後予想される北の核威嚇に関しても頼りにできない「弱腰の米国」に不満を漏らしたくなるに違いありません。

 でも、それはオバマ大統領が一番言われたくないことです。シリアやクリミア問題の処理で世界中が「無能なオバマ」と見なしたからです。下手すると、この首脳会談が「米韓離別」のきっかけとなるのではないでしょうか。

訪韓取りやめを知らない韓国人

 一方、米国のヘーゲル国防長官は4月上旬、日本、中国、モンゴルを歴訪しました。韓国にも行くはずでしたが、やめました。その代わりにモンゴルに行くことにしたと関係者は明かしています。

 ヘーゲル長官は2013年9月の朴槿恵大統領との会談で大いに恥をかかされました。日米韓の3国軍事協力やミサイル防衛(MD)への参加を持ちかけたのですが、朴槿恵大統領からは筋違いの「慰安婦」を理由に断られたのです。

 そのうえ「米国の要求は拒否した」と世界に向け発表されてしまいました(「日米同盟強化で逆切れした韓国」参照)。これでは子供の使いです。

米国は中国より「格下」

鈴置:「北の核から身を守るには中国に頼るしかない」という韓国人の心情は分かりました。ただ、中国に傾斜するスピードがあまりに速すぎませんか。韓国の虫のよさには米国も怒り始めています。まだ、現段階では米国に守ってもらっているのですから。

A:確かに米国との関係は微妙になりました。オランダ・ハーグでの韓米日の3カ国首脳会談(現地時間3月25日)を、韓国は米国から無理やりに飲まされました。

 そこで韓国は直ちに中国とも会談することにしました。中国の顔色を見たのです。米国はさぞ、不快だったでしょう。

鈴置:それも、日米韓の3カ国首脳会談を発表したのは青瓦台(大統領府)ではなく外交部でした。半面「中韓」の発表は慣例通り、青瓦台。朴槿恵(パク・クンヘ)政権は米国を中国より格下に扱ってみせたのです。こんなことは韓国外交史上初めてです。

歯止めかからぬ対中傾斜

鈴置:Aさんは2013年7月に「韓国の対中傾斜には歯止めがかかるだろう」と予想されました(「『中国傾斜』が怖くなり始めた韓国人」参照)。

 その証拠として、韓国メディアが対中傾斜に「ちょっと待て」と警鐘を鳴らし始めたことをあげました。9カ月後の今、どうご覧になりますか。

A:歯止めはかかりませんでした。対中傾斜はむしろ激しくなっています。鈴置さんがお書きのように、米国の副大統領から「どっちの味方か」と大統領が問い詰められるに至りました(「北朝鮮に『四面楚歌』と嘲笑された韓国」参照)。メディアの「対中傾斜批判」も盛り上がりません。